小説 潮騒 三島由紀夫【ネタバレなし】おすすめポイント

オススメ
https://books.rakuten.co.jp/rb/16472940/
初版発行 1954年 新潮社

こんな時にオススメ
ベタな恋愛小説が読みたい☆時代を感じたい☆トキメキたい

イカツく知的な三島由紀夫。

そんな三島由紀夫はそのイメージとは対極に文章の美しさに定評があり

いくつか恋愛小説を書いています。

その中でも5回も映画化された一番人気の潮騒。

私としては6回目の映画化は新海誠でアニメ化希望(・∀・)

そんな潮騒を今回おすすめします。

三島由紀夫

まずは作者である三島由紀夫のご紹介。

潮騒は三島由紀夫を知った上で読むと深みが増すかも知れません。

https://books.rakuten.co.jp/rb/16060191/?variantId=16060191

本名は平岡 公威 (ひらおか きみたけ)

1925年(大正14年)1月14日 – 1970年(昭和45年)11月25日

ペンネームである三島由紀夫は

学習院中等科時代の恩師清水文雄に付けて頂いたんだそう。

意外にも未熟児で生まれ体が弱かったんだとか。

祖母夏子は家柄が良く今でいう意識高い系だったので三島を学習院に入学させます。

質実剛健の学習院で体が弱い三島はいじめを受けます。

そこでハマったのが文学。

詩や俳句、読書の世界にのめり込みます。

そして16歳で文壇デビュー。

ここから三島由紀夫と名乗るようになりました。

東大法学部を卒業後に財務省に入省したエリートでしたが

体が弱かったことがコンプレックスでボディビルやボクシングで

肉体改造に励みました。

三島の最期は三島事件。

当時の自衛隊に疑問を抱いていた三島は自衛隊の市ヶ谷駐屯地にて

自衛隊が真の国軍になる為クーデターを起こす有志を募る演説を

バルコニーから行いました。

その後、割腹〇殺。

享年45歳でした。

あらすじ

島の有力者の宮田照吉に婿養子を取ろうとされている娘初江と
戦時中に父を亡くし貧しいながら母と弟と暮らす無口な漁師新治の
伊勢の小島を舞台にした恋物語。
家柄の違う二人の恋の行方は?
 
はいベタ(・∀・)
でも志村けんさんは言いました。
「ベタが一番面白い。ベタを面白くするのは腕」だと。
確かに。
ベタなのにだれることなく一気に読んでしまった(@_@)
ベタだけどちゃんとハラハラドキドキした(+_+)
分かりやすい悪者キャラが出てきて邪魔をする。
この悪者キャラの書き方にも人柄が出ていると思いました。
三島由紀夫はきっと良い人だ( ;∀;)
そして流れるような日本語から描き出される情景が綺麗で
 
場面場面で異なる美しさがある。
だから映画化するなら新海誠が私的イチオシ(・∀・)
イメージ力の弱い私でも情景を楽しめたので普通の方であれば
もっとこの小説の情景を楽しめるのではないかと思います。

歴代映画

1回目 1954年 谷口千吉監督 配給東宝 モノクロ

キャッチコピーは「夢と冒険に生きる十代の裸像を恋で彩る海の抒情詩!」
新治:久保昭   初江:青山京子
失礼ですが誰(@_@)??
古すぎて公式での画像も動画も見つけられませんでした。
当時の手書きポスター画像はレトロでとっても可愛かったんですが
いかんせん私物なので貼り付けられません( ;∀;)
この1回目の映画は三島由紀夫も気に入ってたとのこと。

2回目 1964年 森永健次郎監督 配給日活 カラー

新治:浜田光夫   初江:吉永小百合

味がある音楽とフォント(*‘∀‘)

私的に吉永さんは小説の初枝のイメージよりお嬢様っぽい。

3回目 1971年 森谷司郎監督 配給東宝 カラー

新治:朝比奈逸人  初江:小野里みどり

この3回目に関しては映画の情報も少なければ

主演俳優さんの画像もほとんどないんだけど

なんかあったの(;・∀・)??

4回目 1975年 西河克己監督 配給東宝 カラー

新治:三浦友和   初江:山口百恵

ホリプロダクション創立15周年記念作品で大ヒットとなりました。

https://movie-tsutaya.tsite.jp/netdvd/dvd/goodsDetail.do?titleID=008018871515

私的に小説の初枝のイメージに近いのは百恵ちゃん(*‘∀‘)

気が強くてセクシー。

「その火を飛び越して来い!」のセリフが一番ハマる。

素敵です。

5回目 1985年 小谷承靖監督 配給東宝 カラー

新治:鶴見慎吾   初江:堀ちえみ

ホリプロ感あるけどこちらはヒットしなかったみたい(;・∀・)

感想

今はひと捻りもふた捻りもしてある恋愛物が多く
それも面白いけどたまには直球ストレートな恋愛物も良いのではと思います。
伊勢の自然と時代背景がより純朴さとエネルギーを感じさせてくれます。
さくっと小一時間で読めるのでオススメです☆

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